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【初心者向け】投資家が知っておきたい経済の話を簡単な動画で理解する

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経済学というとなんか小難しい感じがして避けたくなるものですよね。

一方で、

・投資家たるもの、経済とは何か知るべきなのは分かっている。でも難しい本を読むのは面倒だなあ。誰か簡単に教えてくれないかなあ?

のように、簡単にわかる方法があれば教えて欲しいという方も多いと思います。

この記事では、経済の話を簡単にまとめられた伝説の投資家のレイ・ダリオ氏の動画をご紹介したいと思います。私も繰り返し見て勉強しました。

Contents

【初心者向け】投資家が知っておきたい経済の話を簡単な動画で理解する

投資家にとって経済について理解を深めることが重要なのは、皆さん分かっていると思います。一方で、経済学というと難しい学術書をイメージして敬遠したくなるもの。

そんな時に、見ていただきたいのが伝説の投資家レイ・ダリオ氏が作った「30分で判る 経済の仕組み Ray Dalio」という動画です。特に初心者の方におススメの動画です。

30分ほどの動画ですが、1.5倍速や2倍速でも十分に聞き取れますので、時間の無い方は速度をあげてみても良いでしょう。

伝説の投資家レイ・ダリオ氏とは

動画の説明の前に、伝説の投資家「レイ・ダリオ」氏とはどのような人物なのか、少しだけご紹介しておきます。

レイ・ダリオ氏はアメリカの著名投資家で、ヘッジファンドのファンドマネージャーです。

ヘッジファンド、Bridgewater(ブリッジウォーター)を創業し、世界最大規模に育てた人物。特に有名なのは、リーマンショックを事前に予測したことですね。

今でも、レイ・ダリオ氏の発言は市場から注目されています。

動画「30分で判る 経済の仕組み」の内容

ここからは、動画「30分で判る 経済の仕組み」の内容について少し触れていきたいと思います。

動画の冒頭は、以下のような話から始まります。

30分で判る経済の仕組み。経済のからくりは簡単なものなのですが、それを理解している人は少なく、またそのからくりが納得できず経済的な苦難に追い込まれている人も多いのです。ですから、今日は経済のからくりを簡単に具体的にお話したいと思います。これは型破りな考え方ですが、30年以上にわたって確かな成果が証明されたために、私は世界金融危機を予知して避けることができました。

ここで言っている、世界金融危機とは、サブプライムローン問題からリーマンショックへと続く一連の金融危機を指しています。レイ・ダリオ氏は経済をシンプルに考えることで、後の危機を回避したということです。

レイ・ダリオ氏が考える経済を動かす3つの要素

動画では、経済を動かす主な要素は、以下の3つと考えられています。

・生産力の成長

・債務の短期サイクル

・債務の長期サイクル

経済とは取引と市場の積み重ね

最初に経済の最も簡単な要素である「取引」を理解します。

取引=物品、サービス、資産とお金(クレジットを含む)の交換

です。買い物をイメージすれば分かりやすいですね。

そして、様々な経済市場は、すべて取引で構成されています。さらに、経済は、すべての取引とすべての市場の積み重ねで構成されているということになります。

つまり皆さんが毎日何かを売ったり買ったりする取引ひとつひとつが経済を構成しています。

クレジットについて

クレジットは、一番大きく変動しやすいため「最も重要な経済の要素」と言っています。
クレジットはお金の貸し借りを約束することです。

クレジットは

・貸し手=手持ち金をふやしたい人

・借り手=手持ち金以上のものがほしい人

という両者のニーズを満たし、2者が合意すれば簡単に発生させることができます。

あなたの支出は誰かの収入

クレジットを得ると借り手は、手元のお金が増えるので、支出額をふやせます。

ある人の支出=ほかの人の収入

という関係があります。そのため、以下のような循環が起こります。

①支出が増える

②他の人の収入が増える

③他の人の信用力が上がる

④借り入れが増やせる

⑤更に支出が増やせる

②にもどる

この好循環が経済の成長につながり、経済の波を生み出します。

債務には二つの周期がある

経済を動かす主な要素の一つである「取引」。取引では得られる額はどれだけ生産できるかによって決まります。短期的には生産性は余り変動しないため、経済の変動への影響も大きくはありません。

そこで、債務を利用することで生産額より消費額を大きくできます。(返済の際は消費額を縮小)

債務には以下の2つの大きな周期があります。

  • 5年から8年の周期
  • 75年から100年の周期

クレジットで経済の波が生まれる

経済動向の細かい変動は、利用できるクレジットの額によって影響されます。

クレジットが存在しない経済の場合

経済成長=生産性の成長

となります。このため、収入は生産性の成長以上には増えません。

収入以上の買い物をするためにはどうすれば良いか?

未来の自分から借金をするのです。

そうすれば、支出を前倒しにして収入以上の買い物ができます。借金は、将来返済が必要です。その時は、収入より支出を減らす必要があります。

これが波の上下動を起こします。これは個人にとっても経済全体にとっても同じです。

クレジットは必ずしも悪ではない

クレジットのある経済では支出がより大きくなり所得の増大が生産力を上回ることができますが、短期的であり長期にわたって起こりません

クレジットは、波を起こすだけの悪いものなのか。

悪くなるのは「消費」が過剰となり返済ができない場合です。一方で、経済資源を活用し所得を生み出し、債務の返済を可能にするときはよい要素となります。

つまり、生産性向上のために投資をする場合はクレジットは有効に機能する、一方で過剰に消費に回されてしまった場合は、副作用が大きいということですね。

クレジットが生みだす経済成長

クレジットが経済成長を生み出す簡単な例です。

あなたの年収が10万ドルで債務がゼロのとき、信用力があるので、クレジットカードを使って1万ドルを借りられます。すると11万ドルの支出が可能となります。あなたの支出はほかの人の所得ですから、その人が11万ドルを得たことになります。

この人に債務がなく11万ドルの収入があったのなら1万1000ドルを借りることができ、12万1000ドルを使えます。この人の支出はほかの人の所得です。ということが繰り返され経済の波を押し上げることになります。

経済活動のからくり

債務が経済の波の高さを押し上げたとしても、その波はいずれ低くなります。債務の短期周期です。

支出と収入が生産高より速いスピードで増えると価格上昇が始まります。価格上昇はインフレを招きます。

中央銀行はインフレを避けようと、金利を上げます。金利が高くなると借金ができる人の数が減り、既存債務のコストも増えます。

借りる人が減り、返済のコストが高騰するので、支出は減ります。支出はほかの人の収入ですから収入が全体的に縮小します。支出が減ると価格も減少します。これがデフレです。経済活動が縮小し、不景気となります。

すると今度は、中央銀行は、金利を引き下げます。債務のコストが減りますので、借り手が増え、支出が増えます。これが経済活動を押し上げていきます。

まとめると以下のような循環をたどることになります。

①価格(物価)上昇(=インフレ)→②利上げ→③借入減少、借入コスト増加→④支出減少→⑤収入減少→⑥価格(物価)下落(=デフレ)→⑦利下げ→⑧借入増加、借入コスト減少→⑨支出増加→①に戻る

人はすべてが順調だと思いがち

人は最近の動向にのみ注意を払うため、すべてが順調だと思いがちです。そのため、長期の波を見ると債務は所得より速いスピードで増大するという傾向があります。

債務と所得の比率を債務負担率とします。所得が増加している限り債務負担率に問題はありません。その間、資産価値も高騰します。人々は多額の借金をつくって資産に投資します。これが価格をさらに押し上げます。これがバブルです。

企業債務がリーマンショック以降最高の水準まで積みあがっているという話もあります。長期的な視点で見た場合、経済のサイクルに変動が起こるのも近いのかもしれませんね。

バブルの終わり

バブルは、長続きできませんし、長続きはしません。

ある時に返済額が所得よりも速いスピードで増えるときが来ます。すると人々は支出を抑えることになります。1人の支出はほかの人の所得ですから所得水準が下がりだします。

すると借りることも難しくなり縮小傾向となります。債務の返済は依然として続きますから支出はさらに減少します。経済変動の波のぶり返しが起こるのです。これが長期債務周期の頂点となり、以下のような循環をたどることになります。

①支出の減少→②所得の減少→③債務返済のため資産売却→④資産価値の暴落→担保価値の縮小→⑦借入減少→①に戻る

経済の価値の消滅

バブル崩壊の循環は不景気と似ていますが、利子を下げても景気回復に結びつかないという点で異なります。

レバレッジが消滅した状態で、利子を下げようとしても既に利子は低くなっており、ときには0%になりますから(現在はマイナス金利の金融政策もあります)、景気回復は不可能になります。

すると、貸し手は貸すことをやめ、借り手は借りることをあきらめます。そして、経済の価値が消滅した状態となります。

この状態を回復する方法は4つです。

①人、ビジネス、政府が支出を縮小する

②債務は不履行となりまた再編される

③資産は富裕層からそれ以外に再分配される

④中央銀行が新しい紙幣を印刷する

①は恐慌を招き、②が進むと、政府にも影響(税収減・失業対策の支出増等)が及ぶため、③を行いお金を集めます、そうすると、社会不安が生まれます。

そこで④を実行し、金融資産を買い、政府が財政出動して、物品やサービスを購入することで、経済の債務負担の総額を減らしていくという流れです。

実際には、①~④をバランスよく保ちながら債務を減らすことが重要です。

経済活動における3大原則

最後に経済活動における3原則として、以下の3つをあげています。

第1に、所得より早く債務を増加させない。でないと債務負担が耐えきれなくなります。
第2に、所得を生産性より早く増加させない。そうなると競争力が弱くなります。
第3に、生産性を向上させる努力を惜しんではいけない。これは長期的に一番大切な要素なのです。

投資をする際には、全世界が今どのような状況にあるのかを見ながら、判断する必要がありそうですね。

まとめ

いかがでしょうか。

この記事では、経済について簡単にわかる方法があれば教えて欲しいという方のために、た伝説の投資家のレイ・ダリオ氏の動画をご紹介しました。私も繰り返し見て勉強しました。非常に分かりやすい動画ですので是非参考にしてくださいね。

この記事が何かの役に立てば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。