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【投信積立のタイミング】投信積立は安い日に多く買えば儲かる?

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投資信託は毎日価格が変動しますので、投資信託の積み立てを始める際、いつ積立するのが一番お得なのかタイミングが気になりますよね。

この記事では、

・投信積立は価格が下がった日に多く買えば儲かるんじゃないの?

という疑問にお答えしていきたいと思います。

Contents

【投信積立のタイミング】投信積立は安い日に多く買えば儲かる?

投資信託の積み立てをするときにこんな事考えたことありませんか。

毎月(毎日)定額で買うと、株価が上昇した日も買うことになる。株価が下がった日だけ買うようにすれば儲かるのではないか?

なんとなく、感覚的に定額で積み立てるより、株価が下がった日に多く積み立てる方が儲かるような気がしますよね。だって、安い日に沢山買えるわけですから。

私もそんな気がしていました。そこで、以下のような検証を行ってみました。

本当に安い日に積立を増やせば儲かるのかをシミュレーション

それでは、実際に検証していきましょう。使うデータは以下のとおりです。

・日経平均株価11年分の日次の時系列データ(2009/1/29~2020/1/29)

※「11年分」になっているのは、11年分のデータを取ってしまっただけで、他に意味はありません。

この期間の日経平均の推移は以下の通りです。

以下3つのパターンを想定して検証します。

パターン①

毎日定額(1,000円ずつ)積立を行います。

パターン②

毎日定額(1,000円ずつ)積み立てを行いますが、終値が前日比株価が下落した時だけ積立を実施します(下落しなかった場合、その日のお金は繰越し)。その際、前日からの繰り越し分も投資します。

例えば、前2日間で株価が上昇した後、当日の終値が前日比下落した場合、3,000円積み立てをします。

安くなった日に沢山買えるようにしています。

パターン③

基本的には、パターン②と同じですが、積立の条件を「前日比下落」ではなく、「前日比1%以上下落」にしています。

より大幅に値下がりした時に、沢山買えるような仕組みです。

シミュレーション結果

シミュレーション結果は以下の通りとなりました。(総投資額が同額となる2020/1/27までの結果)

総投資額(円)時価(円)変化率
パターン①2,690,0004,638,731172.44%
パターン②2,690,0004,638,033172.42%
パターン③2,690,0004,630,885172.15%
(参考)2009/1/29終値2020/1/27終値変化率
日経平均株価8,251.2423,343.51282.9%

変化率を見ていただくとお分かりになると思いますが、ほとんど差がない結果となっています。しかも、定額積立の方がやや良い結果となっています。

なぜ、安く買っているはずなのに儲からないのか

なぜ安く買っているはずなのに儲からないのでしょうか。

安く買っていれば儲かるというのは間違いがないのですが、今回の積み立てでやっているのは、前日比安くなっている場合に買い付けるということです。

これは、価格の絶対水準が上がっていても、下がれば買うということです。

ちょっと極端な例で考えてみます。以下のような株価推移のときにどちらがパフォーマンスが良くなるのかです。結果は、パターン①でした。

株価(円)パターン①パターン②
10010株10株
20015株(1000÷200=5株追加)10株(上昇のため見送り)
40017.5株(1000÷400=2.5株追加)10株(上昇のため見送り)
35020.4株(1000÷350=2.9株追加)18.6株(下落のため購入。3000÷350=8.6株追加)

パターン①のパフォーマンスが良かったのは、安い時期に株数を増やせていることが大きいですね。

このように株価が上昇局面にある場合、下落を待って購入しても、株価の水準そのものが上がっていて、定額で購入し続けた場合と比べて割高になることがあるということです。

日経平均の場合、この11年間では上昇基調であったことから、定額で積立ていた方がパフォーマンスが良くなったということですね。

日本はバブル崩壊後長い株価低迷時期がありましたが、世界の株価は一貫して上昇しています。経済成長を続けているのですから、株価が上昇し続けるのは当たり前のことです。

ですから、積立をするときは、何も考えずにコツコツと積立するのが、一番ということだと思います。

安い日に積立を増やすと儲かるケース

安い日に積立を増やすと儲かるケースもあります。

それはレンジ相場の場合です。

一定のレンジの中に株価が収まっているようなケースでは、下がったときに積立をするという方法を取れば高値でつかむことが無くなりますので、儲かります。

以下のような例を見ていただくとお分かりになると思います。安いところで上手く買えて株数を増やしていますよね。

株価(円)パターン①パターン②
10010株10株
20015株(1000÷200=5株追加)10株(上昇のため見送り)
10025株(1000÷100=10株追加)30株(下落のため購入。2000÷100=20株追加)
20030株(1000÷200=5株追加)30株(上昇のため見送り)
10040株(1000÷100=10株追加)50株(下落のため購入。2000÷100=20株追加)

まとめ

いかがでしょうか。

この記事では、

・投信積立は価格が下がった日に多く買えば儲かるんじゃないの?

という疑問にお答えしてきました。上昇相場においては、定額での積み立ての方がパフォーマンスが良いということが分かっていただけたと思います。

この記事が何かの役に立てば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。