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投資信託にかかるコスト(手数料・費用)について解説

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初心者でも簡単に投資ができる投資信託ですが、投信にかかるコスト、費用、手数料などについて詳しい方は少ないのではないでしょうか。

この記事では、

・投資信託にかかるコストってどんなものがあるの?

という疑問にお答えしたいと思います。

Contents

投資信託にかかるコスト(手数料・費用)

投資信託にかかるコストにどのようなものがあるのでしょうか。主なものとしては、以下のとおりです。

・購入時手数料

・運用管理費用(信託報酬)

・信託財産留保額

・監査報酬

・売買委託手数料

順番に説明していきます。

上記のコスト以外にも、各投資信託で発生するコストがあります。詳しくは目論見書などで確認するようにしましょう。

購入時手数料

購入時手数料は、その名のとおり購入時に支払う手数料で、支払い先は、販売会社(銀行や証券会社)です。

一般的に、申込価額の数%を手数料として支払います。

例えば、購入時手数料が1%の投資信託を購入する場合、100万円注文すると手数料1万円を差し引いた99万円分が購入されることになります。

投資信託や販売会社によってはこの費用がない場合もありますが、「ノーロード」と呼んでいます。

ひふみ投信セゾン投信三井住友DSアセットマネジメントなど直販型の投信は販売会社を介さないため購入時手数料が無料である点が、大きなメリットの一つでしたが、最近は、証券会社の手数料値下競争が激しく、販売時手数料無料とする証券会社が増えてきましたね。

運用管理費用(信託報酬)

運用管理費用は一般的には「信託報酬」と表現されることが多いです。

投資信託を保有している間、投資信託の保有額に応じて日々支払う費用で、年率で計算されます。購入時手数料とは異なり、保有し続ける限り毎日発生する費用です。

投資信託を運用してくれている、運用会社やファンドマネージャーへの報酬だと考えれば分かりやすいと思います。

保有している投資信託の信託財産から間接的に支払われていきます。

信託報酬は一般的にインデックスファンドが低く、アクティブファンドが高く設定されています。

信託財産留保額

投資信託を購入または解約する際に、手数料とは別に支払う費用です。

支払うといっても販売会社や運用会社が受け取るのではなく信託財産に留保されるものです。基準価額の何%という形で徴収されます。(投資信託によって差し引かれるものと差し引かれないものがあります)

信託財産留保額は何のために支払うかというと、同じ投資信託を保有している他の投資家のために支払っています。以下、SMBC日興証券の説明ですが参考にどうぞ。

信託財産留保額は、投資信託を保有し続ける投資家に迷惑がかからないようにするための費用です。なぜなら、解約して投資家に代金を支払うためには、投資信託の中の資産を売却する必要があり、そのための手数料がかかるからです。解約することによって発生する手数料ですから、解約する投資家に負担してもらう仕組みになっています。

(引用:SMBC日興証券

監査報酬

投資信託は、原則、毎期決算書の会計監査を監査法人にやってもらう必要があります。監査法人に支払う費用が監査報酬です。

投資信託の信託財産から間接的に支払われる形になります。

売買委託手数料

株式などの売買時にかかる費用です。個人が株式投資をするときに証券会社に売買手数料を支払うと思いますが、同様に投資信託が投資する株式などを売買する際に発生する費用と考えてください。

売買委託手数は、信託財産の中から払われますが、運用の結果発生する費用(売買しなければ発生しないですし、頻繁に売買すれば増える)なので、事前にいくらかかるか分かりません。

ファンドオブファンズの信託報酬

ファンドオブファンズといって、別の投資信託に投資する投資信託があります。その場合、投資先の投資信託が徴収する信託報酬も間接的に支払うことになります。

一般的には、この間接的な信託報酬も含めて、「実質的な信託報酬率」として目論見書に記載していることが多いです。

投資信託のコストはどこで確認できるのか

投資信託にかかるコストはどこで確認できるのでしょうか。

投資信託には目論見書というものがあります。投資信託の説明書みたいなものですが、そこにその投資信託にかかる手数料・費用などのコストが記載されています。

例えば、SBI証券の場合、各投資信託のページ右上に「目論見書」」というところがあるので、クリックしましょう。

目論見書を見ることができますので、「手数料・費用等」という項目を見ましょう。目論見書の一番後ろあたりにあるはずです。

以下の目論見書は、「SBI-SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」という投資信託のものですが、上記で説明したコストが記載されています。

投資信託購入前に、しっかりと目を通して、どれぐらいのコストがかかるのか理解しておくことをおススメします。

投資信託のコストと運用成績

最後に、投資信託のコストと運用成績の関係について、説明したいと思います。

以下のグラフは、500万円を10年間運用した場合の運用コストごとの運用成績を示したものです。

コストが年率0.5%の投資信託と、年率2.0の投資信託では、10年間の運用結果で約90万円もの差が出ています。

(画像引用:松井証券HP)

たった、1.5%の差(年7.4万円の差)と思われるかもしれませんが、積み重ねや複利効果によって、10年も経つと大きな差となって表れてくるのが、ご理解いただけると思います。

まとめ

いかがでしょうか。

投資信託にかかるコストは様々なものがあります。

投資信託に限った話ではありませんが、運用にかかるコストは、運用成績に直結します。株式などへの投資は年間6%程度と言われています。例えば、購入時手数料で3%、信託報酬諸々で3%取られたら、いくらその投資信託のパフォーマンスが良くても、勝ちようがありません。

購入する投資信託のコストは目論見書を見ることができますので確り確認しましょう。

この記事が何かの役に立てば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。