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個人投資家がプロに勝てる唯一の強みとは

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皆さんが、投資をためらう理由として、

・個人投資家は、プロにはかなわない

・個人なんてプロからお金を巻き上げられるだけ

そんな意見をお持ちの方もいらっしゃると思います。

一方で、サラリーマンの個人投資家が何億円もの資産を築いたという話もあります。個人投資家はプロに勝てないなら、成功する投資家はいないはずです。

これらの方々は、個人投資家としてのメリットを活かして資産を築いてきたと考えることができそうです。

個人投資家の強みとは何でしょうか。順番に考えていきましょう。

Contents

個人投資家がプロに勝てる唯一の強みとは

個人投資家がプロに勝てる強みとは何でしょうか。個人投資家の強みを考える前に、プロについて少し考えてみましょう。

個人投資家がプロにかなわない点

まずは、プロに個人投資家がかなわない点を考えてみたいと思います。

主に挙げられるのは以下のような点でしょうか。順番に説明していきます。

・情報の量

・高度な分析手法

・仕事として冷静にトレードできる

情報の質・量

投資のプロと言われる人には、投資信託のファンドマネージャーや年金・保険・銀行等の機関投資家がいます。

サラリーマンの個人投資家と違い、投資を仕事としていますから、情報収集にかけられる時間がまず違います。片手間ではなく、一日何時間も集中することができます。

さらに、プロ同士の独自ネットワークだったり、社内の知見の活用など収集できる情報の質・量ともに、個人投資家が勝てるものではありません。

分析手法

分析手法も同様に、各社専門家がいて、マクロ経済から、テクニカル分析まで、様々な最先端で高度な手法を駆使して、分析を行っています。当然、分析に掛ける時間も個人投資家の比ではありません。

とても一人の個人投資家ができる分析量ではないです。

仕事として冷静にトレードできる

言い方はよくありませんが、プロが運用しているのは他人のお金です。仕事として他人の資産を動かしているので、仮に損失が出たとしても自分の資産が痛むわけではありません。

もちろん運用成績によってはクビになってしまうといったリスクはありますが、自分の資産でリスクをとっている個人投資家と比べると、冷静にルールに従ってトレードすることができます。

個人投資家がプロに勝てる唯一の強み

それでは、個人投資家には強みはないのでしょうか。

実は、プロの投資家たちは、様々な制約を抱えて運用を行っています。主な点は以下のとおりです。

・四半期単位、年単位で成績を上げる必要がある

・顧客都合での解約に応じる必要がある

・運用方針に縛られる

・運用金額が大きい

この制約が時によっては、運用成績を悪化させる原因になるのですが、個人投資家にはこのような制約がありません。

つまり、個人投資家の唯一かつ最強の強みは「柔軟な運用」ができということです。

好きな時に好きな銘柄を好きなだけ買って、自分の思う期間保有し、売却したくなったら売却できるということです。とにかく自由だということです。

プロの制約から個人投資家の優位性を順番に見ていきましょう。

四半期単位、年単位で成績を上げる必要がある

プロは運用成績を求められます。

プロ同士の競争は苛烈で、今年結果がでなければ、来年は運用を任せてもらえません。下手をすればクビです。

運用成績は、四半期(3か月)単位、年単位で求められます。2年や3年も結果がでるまで待ってもらえません。短期で結果を出す必要があるため、どうしても目先の利益を追求するような運用になるケースもあります。

一方、個人投資家は短期で売買することもできれば、結果がでるまで長期で待ち続けることもできます。

顧客都合での解約に応じる必要がある

プロは顧客の資産を預かって運用しています。

そのため、顧客が解約したいと言ってきたら、解約に応じるしかありません。たとえ、もう少しまてば、上昇すると考えていたとしてもです。

個人投資家の場合、他人の都合で売買を迫られるということは少ないと思います。

運用方針に縛られる

プロが運用するファンドは、一般的に運用方針が定められています。どのような資産にどのような比率で投資するのか、などですね。

例えば、株式を組み入れない方針のファンドのファンドマネージャーが、債券市場の動きを見ていたら、どうも株式市場に資金が流れていることに気づき、その流れがこれからも続くだろうと確信を持ったとしても、

債券を売って株を買うことはできません。資金を預けてくれた顧客との約束(運用方針)があるからです。

この場合でも、個人投資家であれば、柔軟に債券売り、株式買いのオペレーションを実行できますよね。

運用金額が大きい

運用金額大きいことも制約の一つです。アクティブファンドが成長しすぎるとパフォーマンスが悪くなるなんて話も聞きますが、ファンドの規模が大きくなればなるほど、小回りが利きにくくなります。

例えば、3000億円のファンドに新たな銘柄を組み入れようとしたとします。対象企業の時価総額がそれほど大きくない場合、仮に1%(このケースでは30億円)の組み入れでも、一気に買うことは難しいですし、自らの買いで株価を押し上げてしまうことになりかねません。

この場合、プロは時間をかけてゆっくりと買い進むしか方法がなくなりますが、個人投資家であれば、適切なタイミングで買いを入れることができます。

ファンドが組み入れることを知ったら先回りして買っておくこともできます。相手は小回りが利かないのですから。

まとめ

いかがでしょうか。

良く個人投資家はプロには勝てないと言われますが、そんなことは無いと思います。

プロの強い分野で勝とうとしても難しいの事実です。でも、個人が持っている強みを活かすことができれば、プロに勝つことは十分に可能だと思いますよ。

この記事が何かの役に立てば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。