昨今、よく耳にするようになった不動産投資型クラウドファンディング。
・不動産投資型クラウドファンディングって何?
・不動産投資型クラウドファンディングのメリット、デメリットは?
という疑問もあると思います。この記事では、上記の疑問に順番にお答えしていきたいと思います。
Contents
不動産投資型クラウドファンディングとは
不動産投資型クラウドファンディングとは、どのようなものでしょうか。
まずは、言葉から考えてみましょう。言葉を分解すると以下のとおりです。
不動産投資型・・・不動産に投資する
クラウドファンディング・・・「クラウド」(Crowd=群集)から「ファンディング」(Funding=資金調達)する
つまり不動産に投資するために、群衆(ここでは、インタネット上の)から資金調達するということですね。分かりやすく簡単なイメージ図を入れるとこんな感じです。
投資家から集めた出資で不動産に投資、賃借や売買で得た利益を投資家に分配するという仕組みですね。
物件を複数の投資家と共有するので、競走馬の一口馬主のようなものとイメージすると分かりやすいかもしれませんね。「一口大家さん」と言えるかもしれませんね。
国土交通省も不動産クラウドファンディングの活用を推進
不動産クラウドファンディングは、国土交通省も活用を推進しています。
不動産特定共同事業法及び同法に基づく不動産クラウドファンディングの一層の活用促進等を図るために、2019年4月から以下の施策が実施されています。
・「不動産特定共同事業法の電子取引業務ガイドライン」の策定
・不動産特定共同事業法施行規則の改正
・不動産特定共同事業への新設法人の参入要件の見直し
・不動産流通税の特例措置の延長・拡充(平成31年度税制改正
・特例事業者の宅地建物取引業保証協会への加入解禁
国を挙げて推進している施策ですので、これからも投資家保護の強化や利便性向上が図られていくものと思います。
不動産投資型クラウドファンディングのメリット・デメリットは?
不動産投資型クラウドファンディングについて、概要が分かっていただけたところで、メリット・デメリットにはどんなものがあるのかご説明したいと思います。
不動産投資型クラウドファンディングのメリット
不動産投資型クラウドファンディングのメリットは以下のとおりです。
少額で可、短期間(数ヶ月~2年程度)の運用なので、投資初心者でも安心
出資単位は1万円程度の少額から始められるものが多いです。
また、数か月~2年程度の短期間の運用なので、市況の変化の影響を大きく受けにくく、投資初心者でも投資しやすい点もメリットです。
現物投資と同じく値上がりメリットも受けられる
不動産の現物投資と同様に物件が値上がりすれば、売却益を分配金という形で還元してもらえるというメリットもあります。
想定利回りは4%~8%(年利)
想定利回りは、物件ごとに異なりますが、4%程度(年率)のものが多いようです。中には8%と高利回りの物件もあります。定期預金金利が0.01%という時代ですから、かなり魅力的な商品といえるでしょう。
投資家は投資判断をするだけで良い
不動産の現物資産を購入したばあい、物件の選定や賃貸の運用まで、自身で完結する必要があります。
一方、不動産投資型クラウドファンディングの場合は、不動産の専門家に物件の選定から運用まで丸投げできます。投資家は投資判断だけしてあとは放っておけば良いのもメリットです。
優先劣後方式を採用
投資家の出資元本の安全性を確保するため、優先劣後方式を採用しているファンドが多いです。簡単に言うと、一般投資家と運営会社の出資元本の返済に優先順位をつけるということです。一般投資家は優先出資、運営会社は劣後出資とするわけです。
仮に損が出た場合でも、劣後出資である運営会社がその出資の範囲で損失を被り、それ以上の損失が出た場合のみ優先出資である一般投資家の元本が割れるということです。
一般的には2割程度の損失をカバーするような、投資家の元本の安全性を考えられた仕組みとなっています。
不動産特定共同事業法に基づいた運営
ASSECLI(アセクリ)は、「不動産特定共同事業法」に基づく運営がなされています。「不動産特定共同事業法」の許可を取得するためには、不動産に関するより専門的な知識と社内体制が求められますので、法律に基づいた確りとした運営が行われているファンドと評価できると考えられます。
少額で分散投資ができる
個人で不動産投資をすると、1つの物件が高額なため、複数の物件を持ち分散投資をするのが難しいです。
一方、不動産投資型クラウドファンディングの場合、投資額が少額ですみますから、10物件に投資しても、10万円なんてこともあります。
投資物件も、マンションから、オフィス、商業施設、宿泊施設等、様々なものがありますので、不動産投資をさらに分散投資することができますよね。
不動産投資型クラウドファンディングのデメリット
では、不動産投資型クラウドファンディングのデメリットはどのようなものでしょうか。
運用期間にずれが生じることがある
運用期間は事前に示されていますが、状況によっては運用期間がずれることがあります。
不動産に投資をしていますので、元本の回収は売却によることが多いですが、売却のタイミング次第で、早くなったり、遅くなったりするということです。
使う時期が決まっているような資金で運用するには向かないということですね。
原則、中途解約はできない
出資した資金は、途中で解約はできません。
クーリングオフの条件に該当する場合ややむを得ない事由が存在する場合は、解約できることがありますので、問い合わせてみましょう。
元本割れになる可能性はゼロではない
特徴のところにも記載していますが、優先劣後方式により、元本の安全性確保が図られていますが、
外的要因などにより、空室による賃料低下や不動産価格の下落により思わぬ損失が発生した場合は、劣後出資者の出資分を超えて優先出資者である投資家の元本が減額される場合があります。
まとめ
いかがでしょうか。
不動産投資型クラウドファンディングについて、
・不動産投資型クラウドファンディングって何?
・不動産投資型クラウドファンディングのメリット、デメリットは?
といった疑問にお答えしてきました。
リスクはゼロではないものの、それ以上のメリットが豊富にある不動産投資型クラウドファンディング。国も活用を推進していることからこれから更に活況になっていくものと思われます。
投資家が増えると、優良物件に投資する機会が減ってしまいますので、興味がある方はまずは、少額から始めてはいかがでしょうか。
この記事が何かの役に立てば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。