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【簡単に分かる】名目金利と実質金利の違いと計算方法について

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「名目金利」「実質金利」って聞いたことがありますか?

新聞記事などにも出てきますよね。

なんとなく分かっているつもりでも、人に説明できるという方は少ないのではないでしょうか。

でも実は、日常生活や資産形成では重要なことになります。

簡単な例を使ってご説明したいと思いますので、この機会に理解してくださいね。

Contents

名目金利と実質金利の違い

名目金利と実質金利は何が違うのでしょうか。

SMBC日興証券のHPを見ると実質金利について、以下の通り解説されています。

実質金利とは金利を物価上昇率との関係から見たもので、見かけの金利(名目金利)から物価変動の影響(予想物価上昇率)を差し引いた金利を指します。一国の実質金利を見る場合、主に政策金利から消費者物価の前年比上昇率を差し引いて算出されることが多いです。

わかったようなわからないような気がしますよね。

それでは、もう少しわかりやすく解説したいと思います。

名目金利とは

まず、名目金利についてご説明していきます。

名目金利=見かけの金利

ということを理解しましょう。

「見かけの金利」とは何でしょうか。銀行にお金を預けると金利がもらえます。

例えば

・1年物定期預金:金利1%

・3か月物定期預金:金利0.5%

といった感じで店頭で表示されていると思います。この「金利1%」とか、「金利0.5%」は、「見かけの金利」です。

「見かけの金利」は「名目金利」のことでしたよね。ですので、

表示されている金利 = 見かけの金利 = 名目金利

ということです。お分かりいただけたでしょうか。

同じように「住宅ローン金利●%」というのも名目金利です。

ここまでは、難しくないと思います。

実質金利と計算式

それでは、実質金利とは何でしょうか。

はぴねこ
はぴねこ

名目金利って自分がもらえる(払う)金利なんでしょ。それだけわかればいいじゃん

と思われるかもしれませんが、実質金利という考え方も知っておかないと損をするかもしれません。

先ほどのSMBC日興証券の解説では、

「実質金利とは金利を物価上昇率との関係から見たもので、見かけの金利(名目金利)から物価変動の影響(予想物価上昇率)を差し引いた金利を指します。」

と説明されています。

計算式にして表すと、

実質金利=名目金利-物価上昇率

となります。(物価上昇率=インフレ率と考えて良いです)

まだよくわからないですよね。

実質金利を具体的な事例で理解する

さて具体的な事例で考えてみましょう。

・Aさんが、現金10万円持っています

・お店で10万円の最新スマホを見つけた

という状況です。

世の中の預金金利と物価上昇率が以下の状況だった場合、今買うのが良いか、
1年後に買うのが良いか、どちらでしょうか。

例①例②
預金金利3%3%
物価上昇率2%5%
まずは例①から見てみましょう。

<例①>

・すぐに買う場合

10万円の現金と10万円のスマホを交換(購入)して、手元は現金0円。

・一年後に買う場合

1年間預金においておくと、

預金:10万円×1.03%(金利5%)=10.3万円 となり、3,000円増えます。

一方、物価は2%上昇しますから、

スマホの値段:10万円×1.02%=10.2万円

となり、2,000円値上がりしますね。この時点でスマホを買うと、手元に現金が1,000円残ることになるわけです。

つまりこの場合は、1年後に買った方がお得ということになります。

では、例②を見てみましょう。

<例②>

・すぐに買う場合

10万円の現金と10万円のスマホを交換(購入)して、手元は現金0円(例①と同じ)

・一年後に買う場合

1年間預金においておくと、

預金:10万円×1.03%(金利3%)=10.3万円 となり、3,000円増えます。

一方、物価は5%上昇しますから、

スマホの値段:10万円×1.05%=10.5万円

となり、5,000円値上がりしますね。この時点でスマホを買おうとしても現金が2,000円足りなくなって買えないということになります

つまりこの場合は、に買った方がお得ということになります。

今回の例では、預金金利を3%で一定としてしました。名目金利が3%ということですね。1年後にもらう金利は3,000円でどちらの例でも変わりませんでした。

一方、物価上昇によって物の値段が上がってしまうと、例②のように1年前には買えたものが、1年後には買えなくなってしまうということが起きます。

これが実質金利の考え方のベースとなっています。

改めて、実質金利の計算式を示すと以下でしたよね。

実質金利=名目金利-物価上昇率

計算してみると、

例①の実質金利は3%-2%=+1%(プラス1%)

例②の実質金利は3%-5%=▲2%(マイナス2%)

となります。つまり、実質金利がプラスか、マイナスかで判断をすれば良いということです。

実質金利がプラスなら預金しておけば実質的に価値が増える、一方、実質金利がマイナスの時は、預金のままだと、実質的に価値が減っていくということになります。

まとめ

ここまでの説明でお分かりいただけたでしょうか。

「名目金利」「実質金利」って何?という疑問にお答えしてきました。

単純に表面の金利だけを見ていると思わぬ損をしてしまいますよというお話でした。

この記事が何かの役に立てば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。