個人向け国債は3種類ありますが、今ならどれを買うのが良いでしょうか。
この記事では、
・個人向け国債はどれを買うのが良いの?
という点についてお答えしたいと思います。
Contents
個人向け国債変動金利型10年満期が優れている理由
結論から先に言いますが、「変動金利型10年満期」がベストです。
まず最初に個人向け国債が優れている点について説明します。
個人向け国債が優れている理由
個人向け国債が優れている点は、以下の3点に尽きると思います。
・元本保証である
・国内最高の信用力がある国が発行している債券なのに銀行金利より高い
・途中解約が可能である
順番に説明していきます。
元本保証である
個人向け国債は元本保証の商品です。元本保証しているのは日本国です。
国内で国以上に信用力あるところはないですから、国内最高の信用力と言えます。
満期になれば国がちゃんと元本を返済してくれますので、元本割れは絶対に避けたいというお金の運用にはもってこいの商品だと思います。
国内最高の信用力がある国が発行している債券なのに銀行金利より高い
個人向け国債を購入すると、満期までの期間に投資元本に対し、利息が支払われます。利息の支払は、半年に一度です。
金利の下限も保証されていて、0.05%の金利は保証されることになっています。
メガバンクの定期預金金利が0.01%という時代に、0.05%って高いですよね。だって、定期預金って銀行にお金を貸すことと同じですよね。
銀行と国どちらが安全かと言えば、国に決まっていますよね。安全な方にお金を貸して更に高い金利が受け取れるって、こんな美味しいは商品ないですよね。
途中解約が可能である
個人向け国債は、購入後1年が経過すれば中途解約が可能です。
2回分の利息はペナルティとして受け取れなくなりますが、中途解約で違約金が発生したり、元本割れを起こすことはありません。
中途解約も1万円からできるので安心です。
個人向け国債変動金利型10年満期が優れている理由
個人向け国債の優れた点については、分かりました。では、3種類ある個人向け国債のどれを選ぶのが良いのでしょうか。
個人向け国債の金利タイプ
個人向け国債には以下の2タイプがあります。
・固定金利型
・変動金利型
それぞれ、以下のような特徴があります。
【固定金利】
金利変動の影響は受けません。金利が低下しても、固定の金利を受け続けることができます。逆に、金利が上昇しても、金利上昇のメリットは受けれません。
【変動金利】
半年毎の金利見直しで金利が変動。金利が上昇していれば、受け取る金利が増える。逆に、金利が低下していると、受け取る金利が減るリスクがあります。
本当は、どちらも一長一短なのですが、現在の金融環境を踏まえると変動金利が有利ですということをお話します。(運用期間によるメリット・デメリットは考慮しません)
変動金利型が優れている理由
個人向け国債が優れている理由で、金利の下限(0.05%)があるというお話をしました。
変動金利型のデメリットは、金利が下がること、固定金利型のデメリットは金利が上がることでした。表にすると以下のとおりです。
金利上昇 | 金利低下 | |
固定金利型 | × | 〇 |
変動金利型 | 〇 | × |
日銀によるマイナス金利政策の影響で、現在は金利が下限(保証の0.05%)に張り付いています。(今の商品設計が変わらない前提ですが、)これ以上下がることが無い状態です。
言い換えると、今は変動金利型の弱点である金利が下がることによるデメリットが無い状態です。
金利低下のリスクなく、金利上昇のメリットが狙えるので、変動金利型をおススメしています。
個人向け国債のデメリットも知っておこう
ここまで個人向け国債の変動リ金利型10年満期が優れている理由を説明してきましたが、デメリットも確り理解しておきましょう。
・個人向け国債固有のもの
・日本円建て資産に関するもの
の2つに分けてお話します。
個人向け国債固有のもの
デメリットの2つ目の、個人向け国債に固有のものを説明します。
個人向け国債の主なデメリットは、以下のようなものが挙げられます。
・信用リスク
・金利変動リスク
・1年以内の途中換金不可
・中途換金時にペナルティがある
・いつでも購入できるわけではない
・他の運用商品と比べると利回りが低い
詳しく知りたい方は、こちらの記事「個人向け国債のデメリットとは?【金融機関勤務20年以上の私が教えます】」をご覧ください。上記のデメリットについて、1項目ずつ詳しく説明しています。
日本円建て資産に関するもの
個人向け国債は円建ての金融商品です。
他の円建ての金融商品にも当てはまることですが、資産価値というものを考えたときに、日本円の価値が相対的に弱くなった場合、資産価値が低下します。
例えば、1ドル=100円の時に、100円持っていれば、1ドルのものを買うことができますが、1ドル=1000円まで円が下落すると、100円もっていても1ドルのもを買うことができませんし、輸入品なんかの値段も上がっているはずです。
つまり、円ベースでみた場合おなじ100円でも、円の価値が下がることで、グローバルで見たときの自分の資産価値が下がっているということになります。
これは個人向け国債に限った話ではありませんが、円と外貨で持つ資産のバランスが重要ということです。
まとめ
いかがでしょうか。
この記事では、
・個人向け国債はどれを買うのが良いの?
という点について、今なら変動金利型10年満期がおススメとお伝えしてきました。あくまで私の主観によるおススメですので、これが絶対というものではありません。
一つの考え方として参考程度に捉えていただければ幸いです。
この記事が何かの役に立てば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。